Favorite Books #2

 

 

ジャズ・スタンダード・セオリー

(納浩一・著)

 

 

 

言わずと知れた「黒本」の著者、
納浩一さんの執筆されたジャズ理論書です。

 

全くの理論初心者よりは、
メジャーダイアトニックなど基礎的な知識は押さえている人が
より理論への理解を深めたい場合に適していると思います。
理論上級者の人でも、曖昧な部分を確かめたり整理したりするのに役立つと思います。

 

 

この本はかなり一生懸命読みました。
他の理論書を読み漁った訳ではないので比較はできないですが、
痒いところに手が届く感じなんですよね。

 

 

気に入っているポイントは、以下の点です。

 

 

①重要な割に理解が曖昧になりがちなノンダイアトニックコードの分類、
機能について体系的に書かれている


②スタンダード曲を題材に、実践的にアナライズの仕方を学べる

 

 

①について。


ここはいわゆる「メジャースケール一発では処理できないコード」や
「この不思議なコード何だろう」的なやつが何者かっていうことの解説です。

 

特にメジャースケールやコードトーンがある程度使えるようになってきた段階で
つまずきやすいポイントだと思うのですが、この辺がかなり詳しく整理されています。

 

中でもサブ・ドミナント・マイナーの項はきちんと理解すると、
多くのスタンダード曲への理解が深まると思います。

 


②について。


辞書的な解説だけでなく、その章のポイントを
実際の曲を使って分析していく形で解説が進められていくので、
具体例がイメージでき、読んでいるうちに自然とアナライズの方法を覚えます。

 

ここでいうアナライズとは、曲のコードを度数に置き換えて
それぞれの機能やコード同士の関係、結び付きなどを分析することです。

使えるスケールの判定なども含まれます。

 

もちろんアナライズをするだけで

アドリブがスラスラとできるようになるわけではないですが、
そのコードの素性が分かることで、少なくとも
「よく分からないからとりあえずコードトーン」という苦しさからは解放されると思います。
「これは知ってるパターンだ」、って思えるものが増えることで気持ちが楽になるんですね。


一度通して読んだ後も、実践を積みながら
辞書のように繰り返し開いて、読み直すことで理解が深まっていきます。

 

私の持っているこの本はもはやラインマーカーやメモ書きだらけで、
マイ参考書のような状態になってます。
そして、ちゃっかり納さんのサイン入り(゚∀゚)

ところでここからはまた余談なのですが・・・

 

 

2015年6月に、納さんがギターの布川俊樹さんとのデュオ”DuoRama"で
郡山にライブツアーにいらした時のことです。

 

もうそのライブが涙が出るくらいとにかく素晴らしくて、
ライブ後も興奮は冷めやらず、納さん、布川さんに色々とお話を伺いました。

(上のサインはこの時にして頂いたものです)

 

その時に取ったメモは未だに大事に保管してたまに見返していますが、
納さんがをおっしゃっていたこんな言葉が印象に残っています。

 

 

「音色とリズムは、5歳児が聴いても分かる」

 

 

音色とリズムの良し悪しは音楽的な知識のない人が聴いても分かる。
それ位、基本的で重要な要素なんだという趣旨のお言葉だったと記憶しています。

 

ジャズを志す者にとって、音色もそうですけど、
リズムは特に、どの楽器にも共通の永遠のテーマですよね。


ちょっとやそっとの練習ではなかなか良くならないので常に悩まされます。
録音を聴いてもとにかく自分のリズムの野暮ったさにはいつもがっくりきてしまいます。
リズムは本当に奥が深いです。(←あと10年位やった人が言う言葉です・・・失礼しました(-_-;))

 

 


・・・それにしてもあのDuoRamaライブの感動は今も忘れられません。

「Yeah!」と叫びたいところが多すぎるので、
声出しすぎないようにセーブしていたんですが、
最後には感動のあまり涙で声も出なくなっちゃいました。
幸せな時間でした。


人を幸せな気持ちにすることがミュージシャンの仕事なんだなあって、

心底思ったライブでした。

 

 

 

 

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